【導入事例】Sennheiser Digital 6000、新『ウエスト・サイド・ストーリー』の制作を強力にサポート
Sennheiser/Neumannソリューション、作曲家レナード・バーンスタインの不朽のメロディーに命を吹き込み、世界で最も愛されるミュージカルの一つに魅惑のサウンドを提供
ヴェーデマルク、2023年4月-1957年に初演された『ウエスト・サイド・ストーリー』は、ジェローム・ロビンスのアイコニックな振付と、伝説の作曲家レナード・バーンスタインの「マリア」「サムウェア」「アメリカ」といった不朽の名曲群により、ミュージカルというジャンルに革命をもたらしました。BB Promotion主催の新『ウエスト・サイド・ストーリー』は、2022年末にワールドツアーを開幕して以来、世界中のオーディエンスの心をつかんできました。舞台音響デザインとライブサウンドエンジニアを務めるTom Marshall氏が、BB PromotionおよびStage Sound Services(SSS)と協働して完璧なオーディオシステムを構築。Sennheiser Digital 6000ワイヤレスオーディオソリューションのほか、Neumannのモニタースピーカーおよびマイクロフォンで構成されるシステムが、オーディエンスに忘れがたいミュージカル体験を約束します。(サムネイル写真提供:Johan Persson)
新『ウエスト・サイド・ストーリー』のオーディオシステムの構成は、Sennheiser SK 6212ミニボディパックトランスミッター×34、Sennheiser MKH 40マイクロフォン×2、Sennheiser EM 6000デュアルチャンネルレシーバー×14、Neumann KH 120モニター×10、Neumann KM 140 カーディオイドマイクロフォン×8、Neumann U 87×2となっています。さらにツアーを通してシームレスなパフォーマンスを実現するため、Marshall氏はまったく同じ構成の”B”システムも用意し、2つのシステムが世界各地で交互に活用されています。

1995年から舞台音響の仕事に携わってきたMarshall氏は、ミュージカル作品のミキシングを専門とするかたわら、ライブコンサートのミキシングも手掛けており、世界的に有名な舞台音響デザイナーとして高い評価を得ています。Sennheiserをはじめとするブランドとも、深い関係を築いてきました。
「Sennheiserはオーディオプロフェッショナルの間で信頼のブランドとして愛されています。私自身、劇場でのキャリアや、ライブバンド、ロック、企業向けプロジェクトなどのさまざまな経験を通じて、Sennheiser製品を使い続けています。最高の成果が出せるとわかっていますからね」
Marshall氏と新『ウエスト・サイド・ストーリー』の主催者BB Promotionとのパートナーシップは、ドイツはケルンでの6年前のプロジェクトからスタートしました。その後、BB Promotionのエグゼクティブプロデューサー兼アーティスティックディレクターのMartin Flohr氏が英国での『ウエスト・サイド・ストーリー』制作に参加し、その際にMarshall氏が音響を担当したことで、両者の関係性はさらに強化されました。「サウンドクオリティに感銘を受けたBB Promotionから、新作でも同じ音響デザインをというリクエストを受けたんです。プロジェクトの一員に迎えられて興奮しましたね」(Marshall氏)
Stage Sound Servicesとは数々の制作現場で15年以上にわたり協働してきたというMarshall氏は、同社の信頼のエキスパートチームに連絡。新作に必要な機材について意見を求めました。「同社とディレクターのPhil Hurley氏とは長年のつきあいです。プロジェクトの交渉プロセスにおいて、必要なものを提供することができたのは同社だけでした。英国で手掛けた多くのショーでも同社から機材提供を受けていたので、揺るぎない信頼を置いていましたし、最高のサービスを約束してくれるはずだと確信していました」(Marshall氏)

Hurley氏も新『ウエスト・サイド・ストーリー』の世界ツアーに機材提供できるチャンスに興奮したそうで、Marshall氏から連絡があった際には、ぜひともプロジェクトに参加しようと話したと言います。Hurleyは次のように語っています。「ラウドスピーカーのメーカーはTomがすでに決めていて、ちょうど当社の在庫にありました。それなら、合わせるのはSennheiser Digital 6000と、同社のフラッグシップで、現代の音響制作において高度なデジタル伝送技術のベンチマークと呼べるSK 6212ミニボディパックトランスミッターだね、という話になりました。Tomもこの提案が気に入り、当社が提供する他のさまざまな機材と合わせてSK 6212を使うことが決まりました」
「PhilからSK 6212を使ってみないかと提案され、“もちろん!”と答えたのを覚えています。複数の場所で毎週開催されるショーとなるとRFも膨大になるので、真にユーザーフレンドリーで、箱から出してすぐに使え、直感的なインターフェースのシステムが必要でした。製品のクオリティは最も重要なポイントですが、世界的に広く知られているブランドなら、万が一の場合にも現地で簡単にサプライヤーを見つけることができます」(Marshall氏)
SK 6212の大きな強みの一つが、そのサイズです。「市販のトランスミッターでは、世界最小級ですね。パフォーマーや衣装部門に見せたところ、ウィッグや衣装に隠すのがすごく簡単だと言って、すぐに気に入ってくれました」と語るMarshall氏は、SK 6212のバッテリー寿命の長さについてもコメント。「バックステージチームの頭痛の種がなくなりました。1日の初めにバッテリーを交換したら、その日のリハーサルから、夜のショーまでもちます。バッテリーを何個も用意しておく必要がなくなるので、特にツアーの際には、仕事がぐっと楽になりますね」
オーケストラのモニタリングについては、Marshall氏、チームに参加したDan Gregory氏(プロダクションサウンドリードエンジニア)、Tom Meehan 氏(サウンドリーダー)、Aaron Barker氏(サウンドサブリーダー)、Clara Lim氏(アシスタントサウンドエンジニア)が、必要に合わせて使うことのできる電源内蔵型のモニターが必要だと結論づけていました。
「ショーには最高峰のモニタースピーカーも組み込みたいと思っていたので、PhilからNeumann KH 120スタジオモニターを提案されて興味がわきました。Neumannは比類ないサウンドで有名ですし、実際に音を聴いてみて、感動しました。以前は別のブランドを使っていたのですが、KH 120は期待をはるかに上回りましたね。大いに感銘を受け、自宅にも欲しいと言ったくらいです(笑)」(Marshall氏)

Sennheiserのプロオーディオ部門で事業開発マネージャーを務めるKevin Gwyther-BrownとSennheiser/Neumannチームのその他のメンバーは、ショーへの機材提供に向けてSSSチームを力強くサポートしました。
SSSの人事・テクニカル部長を務めるHuw Semmens氏や彼のチームとタッグを組み、必要な機材集めを進めたHurley氏は、次のように説明しています。「世界中のサプライチェーンが課題に直面しているなか、厳しいスケジュールにもかかわらず、Sennheiserは新しいRFシステムの提供に向けて期待以上の働きを見せてくれました。Tomのオーディオシステムデザインを形にするには、Sennheiserからのタイムリーな納品が不可欠でした。我々が必要なものをすべて、しかもシームレスに準備できるよう、彼らが率先して協力してくれたことに心から感謝しています。彼らの柔軟なアプローチが、すべてを一変させました」
「Stage Sound Servicesの素晴らしいチームとのコラボは毎回、最高の体験をくれます。このツアーにSennheiserとNeumannの最高峰製品をはじめとする包括的なソリューションを提供することができ、嬉しく思います。あの厳しいスケジュールを考えれば、なおさらです。マイクロフォン、ステージモニター、ミュージシャンモニターなどを含むワールドクラスのオーディオシステムを提供し、この途方もないワールドツアーをサポートすることができ、チームとして誇りに思います」(Gwyther-Brown)

新『ウエスト・サイド・ストーリー』は昨年末にミュンヘンで初演を迎え、1,500人のオーディエンスから喝采を浴びました。その一人である、巨匠レナード・バーンスタインの息子アレクサンダー・バーンスタインはショーを「ファンタスティックな作品だ」と評価。堂々たる成功物語の新章を開いた感動的なスペクタクルを堪能したようです。現在ドイツをツアー中のショーは今後、世界各地を訪れる予定です。
ツアー日程の詳細はこちらでご確認いただけます。
写真提供:Johan Persson
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ゼンハイザーブランドについて
オーディオと共に生きるゼンハイザー。世の中を変えるオーディオ製品を作りだすことに情熱を捧げ、オーディオの未来と素晴らしいサウンド体験を築く。これこそが75年以上もの歳月、変わらずに掲げてきたゼンハイザーの意義です。Sennheiser electronic SE & Co. KGはマイク、会議システム、ストリーミング技術、モニタリングシステムなどの様々なプロオーディオ事業を展開しながら、ヘッドホン・イヤホン、サウンドバー、スピーチ-エンハンスヒアラブルデバイスなどの一般消費者向け事業をSonova Holding AGへのブランドライセンス事業で展開しています。
www.sennheiser.com
www.sennheiser-hearing.com
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永富 輝石
中村 美里